ポクスンド湖へ 2023/4/28 5日目
- Inaba Kaori
- 2023年8月11日
- 読了時間: 9分
チェプカ(2838m) 〜 レチ(3011m) 〜 サムジャナ 〜 サムドゥワ(3038m)
6:00起床だけど、もっと早起きの人もいただろうと思う。
朝から、写真、瞑想、それぞれで楽しんでいるようだった。
夜、天の川が見えていたらしい。
私は爆睡していたけど^^
今夜は、星空撮影教室をお願いします〜とお伝え^^。
NikonからOlympusに変えて、使い方がイマイチ慣れなくてただいま大変!
朝一は、ラジオ体操からはじまる〜
7:00朝食予定だけど、ちょっと遅れる〜

私が食べる時は7:40になっていたww
ビスタリ(ゆっくり)のネパール!
時間通りにならないネパールタイムを楽しんでください^^
8:15
チェプカを出発
天気がいい、昨日は雨の中到着していたら、
ほっとする。
雨上がりは、ちょっと滑るけど空気が綺麗になったようにいつも感じる。
川沿いをフラットに歩く。
8:30
その沢沿いにティンレの仏塔があった。
2016年4月24日、このチェプカで馬から落ちて74歳で亡くなった。

ティンレは、日本では2000年に公開された映画「キャラバン」の年配のリーダー役として出演。この映画は、現地の人がほとんど出演していて、確か俳優さんは1人だけだった。
それなのに、すごい自然体で迫力があり驚いた。
映画監督は、フランス人のエリック・バレィ。
冒頭から、音も映像もかっこいい、センス抜群!
ドルポの伝統的な生活を美しく描いていて、
大事なところが表現されている。
80年代に現地撮影ですごい!
っていうのは、ドルポが外国人に解放されたのは1992年からだから・・・。
ということで、違法で入ってるww
現地の人達と仲良くなったことで成功したのだろうと言われている。
実は、それがかなり重要な世界。
登山の世界でも、外国人がいきなり来て未踏の山を登るなんて許されなくて、
カトマンズで許可を取得してきても、村でNOとなることがよくある。
彼らにとっては聖なる山、村の神様だから。
西ネパールをトレッキングしてるとそれが肌で感じるほどになってきた。
言われなくてもわかる、各村に聖なる山が必ずある、存在感抜群で。
ドルポだけじゃない、去年行った極西ネパールの村でもあった。
山だけでなく、ご神木のように村の中に大きな木があったり、岩があったりする。
このような映像(映画キャラバン)は、もう2度と撮影出来ないと思う、時代が変わってしまったから、だから私はこの映画の大ファンなんだけど・・・
去年、2022年極西ネパールのトレッキング中、
とある谷でこのエリック•バレィに出会ってびっくりした。
この時の話をここですると長くなるので、
一言だけ書くと!
私は、22年ファンだったのに、実際あったらショックなほど冷たかった、笑!
めっちゃ憧れて、憧れが強すぎたから、
ほんまにショックで・・・・ww
聞きたい方はお話します^^
エリック・バレィからもらった手紙もあるので、見たい方は、Dolpo-hair心斎橋店へ^^
で、話戻すとティンレは、日本の映画にも出演している。
2015年に公開されていた「神々の巓」で、アンチェリン役として出演している。
ティンレの話をしだすと止まらない、
思い出すこと書いておこう。
初めて会えたのは、2009年ポクスンド湖で発見!
びっくりして、すぐさま話かけた、大阪弁とネパール単語並べて^^。
それで、すぐテン場に戻りバラサーブに伝えるとインタビューしようとなった。

その内容を簡潔に言うと、ドルポは映画「キャラバン」で有名になった。
しかし、支援されてる人、されてない人の差が激しいと物凄い勢いで愚痴っていた。
次に、カトマンズでも偶然会えた、ドルポの大祭でも会えて、とてもご縁があったようで、何度も写真も撮影させてもらっていた。
だから亡くなったのはとてもショックだった。
その後2016年ドルポ横断中、彼の家を探して写真を渡しに家族に会いに行った。
家を見つけることができて、家族に写真を渡せた。
だからドルポ越冬の時にまた訪問して、今度は越冬中に私は部屋を借りようと思っていたが、
この時はタイミングが合わなかった。
でもティンレの弟はいて、これがまたそっくりだった。

家の前に大きな仏塔があるのだが、その中の一つはティンレの為に建てたと言っていた。
きっと遺骨を納めているのだろうと思い、
ドルポのレジェンドに祈りを捧げた。

話し戻すと、、
ティンレの仏塔から15分ほどで少し登り、登りきったらまたフラットで歩きやすいところがしばらく続き立派な橋を渡る、下の方に古い橋もある。
そこを渡ると、広場のようになっていて、東屋があった。
これはなかったな〜と思いつつ、休憩場所にはちょうど良い。
トイレもないようであった!!
ちなみにゴミを出したくないから、
私はトイレ(小)はテッシュは使わないようにしている。
またしばらくフラットで沢沿いを歩き、
何度か橋を渡る。
川の色はとても綺麗^^

これらの橋が雨季になると、この川が増水してぶっ壊れる時が過去に何度かあったと聞いている。
それで通れなくなりルートを大幅に変えなければならない登山隊もあったほど。
以前、私が8月に来たとき、雨季だったけど橋は大丈夫だった。
でも、川の増水と勢いはすごくて、沢沿いで石で固められた道は全部水に浸っていて、
滑ったらやばいな〜と思いながら渡渉してるみたいに進んでいったこと覚えている。
今回の春は、全く大丈夫でした!
ところどころで、ゴミを捨てる為に掘った穴があった。
ゴミは、他の地域と比べるとまだ少ない。
しかし、これからドルポにもトレッカーが増えるだろう、その時を考えての対策?!
ここで燃やすのか?埋めるのか?!
また橋が出てきて、ここではサッチャン、ミホちゃん、坂もっちゃんが川でチャプチャプ遊んでいて、気持ちよさそうだった^^

橋をすぎてしばらくいくと、岩にチベット仏教の真言が彫られているところを通過し、
そのあたりから、徐々に登りになって道がどんどん狭くなる。

ドルポでは、このような道が狭いところ多いが、数年前に比べると道幅が徐々に大きくなっている場所もある。
このあたりの雰囲気は、黒部渓谷の下の廊下を思い出す〜!
実際に下の廊下に行った時は、ドルポみたいや〜と逆に興奮した^^。
下の廊下では、危険な場所はロープが張り巡らされているが、ここにはロープはないので気を付ける。
そんなに危ないところはないけど、高所恐怖症だと怖いかも、滑ると危険。
登ったと思いきや、また沢沿いまで下って、沢のぎりぎりを歩く。
あ^^ここだ、雨季の時に増水になっていた。
今回は大丈夫、雨季と乾季の差が大きいね。
下の写真は、2012年の雨季、8月。

それを過ぎると分岐点となり、左に行けば村に直接入れると思うけど、今回は右に行き登る、すると対岸に村が見えてくる、あ、やっぱり繋がっている。
今回の私達のランチポイント、レチ村だ。
レチ村といえば・・・
また脱線してばっかりだけど、失礼します。
2012年、ここの村の裏山で虎!が出たんだよ〜
実際に私は見てないけど、自分達のキャラバンのカッチャル(馬とロバのあいの子)が一頭食べられたのだ。
先に着いていた馬方が、荷物を下ろして森にカッチャルを放した。
カッチャルは草を食べに森の中へ、そこに虎が出て一頭だけやられてしまった。
それで馬方は、パニクってお酒を飲みまくり、こんな危ないところはこれ以上行きたくないと言い、私達のキャラバンは出発3日目にして足止めを食らった。
その時の計画はドルポの大祭、内部を横断、最後は6000mを登る計画で来ていたのに・・・。
でも、大事なカッチャルが死んでしまったので、私達もショックでどうしようもなかった。
当時は、電波もないし衛星電話もってなかった。
だからドルポに入ったら1〜2ヶ月、外部とは連絡が途絶えるというのは覚悟してはいっていた。
だからどうしようもなく、馬方を説得してとりあえずポクスンド湖までは行ってくれと頼んだ。
その後は、別の馬方を探すしかない。
馬方がパニクっていたので、落ち着くまで停滞を覚悟した。
さらに一頭いなくなったから、その60kgの荷物をどうするか?
せっかく買っていたお米売ったり、みんなで荷物を分けてボッカをした。
そして数日後、ポクスンド湖に着いた時は、馬方は落ち着いていて、その先も一緒に行ってくれるということになり、なんとかなった。
だからレチは、すごく思い出深いんです〜
チェプカ出発から約5時間、13:00、レチ村着!
綺麗な小屋が出来ていて、そこを借りてコック担当のドルジと、サブガイドのウッディーと、サブガイドヘルプのラクパが早めについて昼食の準備をしてくれていた。

ダルバートだけかと思っていたら、スパムがあってめっちゃ美味しかった!

これは長期遠征でも欲しいけど、缶詰やからゴミになって重いのが難点やけど、
今回のツアーにはOKだね。
14:15
サムドゥワに向けて出発!
レチ 3011mから、まずサムジャナへ
15:15
サムジャナに到着
添乗員のエミジョーが去年個人的に旦那さんと偵察兼ねてきた時に、11月に泊まった宿がある、お世話になった方とツーショット!

今回、彼女が来てくれたおかげで、すごい助かっているし、一緒に来れて本当によかった。
これまで一緒にツアーを企画してきて、記念すべき10回目、ドルポ!だから。
で、旅行会社のプロはスゴイ〜〜!
普段からもいろんな事でサポートしてもらっているんだけど、
年下やけど、私のオカンみたいでww
で、実際、前世占い?でもお母さんと出た^^から当たってる〜!
そこから少し歩くと立派な建物が見える!
病院と学校、これは2019年の時もあったな〜、でもさらに大きくなっているよ。

遠くに見える山が、どんどんくっきり見えてくると山肌の道も見える。
あれ、もしかして、あそこを登るんか〜〜いやや〜〜きつ〜〜の声^^

で、よく考えたらここからは見えない〜
でも、よく似た登りが明日は待っているww
16:15
サムドゥワに到着!
今日の宿は、ローカルな宿で懐かしい人がいた。
2012年来た時に、私の髪を三つ編みしてくれた人がいた。
私はしっかり覚えているけど、向こうは覚えてないだろうな〜と思ってこの日は
言わなかったが、なんと!次の日に、「あなた覚えてるよ」と、言ってくれた^^!
感激!!
19:00
夕食はスープ、ピーマンとマカロニ、えびせん、じゃがいものフレンチフライ、桃の缶詰。
あ〜〜写真を撮るのを忘れていた・・・
夕食後は、みんなで天体観測、カメラ講座!
今回のジージーズ(70歳前後という意味^^)のメンバーは、
みんな山好き・カメラ好き・旅行好きで、面白い方ばかり!
その中で、福ちゃんに星空撮影講座をして頂きました〜
とりあえずわかったかな^^!
ありがとうございます。

参加メンバーの中で、Instagramに日記をアップしてくれていて、
嬉しいことが書いていたから、ここでシェアしたい^^
この日は、はるわちゃん、明美ちゃん、さっちゃん、むちち、私の5人部屋だった。
年齢さまざまですが、修学旅行みたいにワイワイして面白い!
すぐ寝る人、片付け遅い人、早い人、みんなマイペース!
で、
むちちの日記!
22:30
全然終わってへんけど二人はもう寝てるから明日の朝がんばることにして消灯🫡
残りの三人も寝袋へ。
香はんは本読むらしい📖
何ページか印刷して持ってきてた。
「いつも読もうと思ってすぐ寝てまうねーん。今日は絶対読むで〜」
すぐ寝てた。寝落ちとかじゃなくて、普通にヘッドライト消して体勢ととのえて寝てた。
そんな香はんは、2020年に秘境の地ドルポでの越冬122日間を実現させた凄い御方で、2021年の植村直己冒険賞を受賞😳✨
このツアーに参加しようと思ったのは、香はんが企画&同行やったから🤙
この旅で大好きになった人。
見た目は大人、頭脳は少年のような人。
めちゃ嬉しい〜〜コメントで、さらに性格がバレているのも面白い^^!
いつも長い時間一緒にいると、「小学4年生男子みたい」と言われることがある。
ありがとう〜〜!!!
距離12.8km
最高高度 3122m
累計 登り 8017m 下り 337m
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